独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は6日、チェコ民間長距離列車・バス運行会社のレオ・エクスプレスと個人間(CtoC)カーシェアリング事業で合弁すると発表した。これにより事業規模を拡大するとともに、レオの列車・バス事業と連動した総合的な移動サービスを提供する。
合弁に伴い、シュコダ自のデジタル事業デジラブ(Skoda auto Digilab)が運営するホッピーゴーと、レオのスマイルカーを合併し、ブランド名を「ホッピーゴー」で統一する。
シュコダ自は次世代交通の実現を視野に、単なる自動車製造企業から総合移動サービス企業への脱却を図っている。今回の措置もその一環で、移動手段を問わず、一つのアプリで出発地から目的地まで列車・バス・自動車を組み合わせて一度に旅程を組めるようにする。これにより、需要の多い停車駅・停留所近くに停車する自動車も増えると見込む。
個人間カーシェアリングは、車を貸したい人(オーナー)と、借りたい人を仲介するサービスだ。オーナーも利用客もアプリを通じて登録する。仲介・決済のたびに手数料がかかる。業者・個人間(BtoC)のサービスに比べると、受け渡しを個人間で行う必要から、オーナーが留守の間(長期休暇など)は基本的に貸し借りができないほか、返却時間を特定しなければならないなどのデメリットがある。