モンテネグロ大統領選、ジュカノビッチ前首相が当選

2018年4月18日発行 No.1060号

モンテネグロで15日行われた大統領選挙は、親欧米路線を掲げる民主社会党(DPS)のミロ・ジュカノビッチ候補(前首相)が圧勝し、大統領就任を決めた。これにより、ロシアと緊密な関係を維持しながら欧州連合(EU)加盟を目指すモンテネグロの基本政策が維持される見通しとなった。欧州委員会は同国が2025年までに加盟できるとみている。

選挙管理委員会が16日、開票率97%の時点で発表した得票率は、ジュカノビッチ氏が54.1%でダントツの1位。2位は親ロ派を含む複数野党の推薦を受けた無所属のムラデン・ボヤニッチ候補で33.2%だった。投票率は63.9%。

ジュカノビッチ氏は過去20年以上にわたり、モンテネグロの首相・大統領を務め、政治の先頭に立って親欧米路線を追及してきた。しかし、2016年の議会選敗北の責任を取って首相を辞任し、第一線から退いた経緯がある。

モンテネグロの大統領は儀礼的な性格が強い。それでもジュカノビッチ氏が出馬した背景には、敗北すればDPSの勢力縮小が急速に進む恐れがあったためだ。今後は、前回大統領を務めた1998~2002年のように、同氏が政治の実権を握るという観測が浮上している。

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