トルコの格安航空会社(LLC)ペガサス航空が政府から大規模な投資助成を受ける。3月26日付官報によると、旅客機167機の調達に対し供与される投資インセンティブは、輸入関税免除や減税措置などで総額220億トルコリラ(44億5,250万ユーロ)を超える規模になる。
トルコの観光業界は2016年、爆破テロが相次いだことから大きな打撃を受けたが、17年には回復が進んだ。ペガサス航空の17年乗客数は前年比15.2%増の2,780万人に拡大し、このうち国内便が10.5%増の1,689万人、国際便が21.7%増の1,045万人だった。最終損益も前年の1億3,600万リラの赤字から5億リラ(1億1,020万ユーロ)の黒字に大きく改善した。
ペガサス航空は国内33都市と世界39カ国77都市に就航する。市場環境の好転を追い風に欧州事業を強化する方針で、2012年に交わしたエアバス100機の購入契約の追加発注オプション25機のうち、15機分を昨年末に行使している。(1TRY=26.58JPY)