JLRが英で1千人削減、販売不振で生産計画見直し

インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)が、英国内での人員削減と減産を計画していることが13日、明らかになった。地元メディアによると、イングランド中部のソリフル工場で約1,000人が削減される見通し。EUからの離脱を控えた先行き不安やディーゼル車への課税強化を背景に、英国で販売台数が大きく落ち込んでいる現状に対応する。

JLRは声明で「自動車業界が引き続き逆風に見舞われている状況を踏まえ、生産計画と派遣従業員の雇用について見直しを行っている」と説明した。人員削減の規模など詳細は不明だが、ロイター通信などによると、ソリフル工場の派遣従業員について、雇用契約を更新しない方針を決めたという。16日も具体的なリストラ計画が公表される見通しだ。

英国ではEU離脱を控えた消費者心理の冷え込みを背景に、自動車の販売が低迷している。特にディーゼル車が全体の9割を占めるJLRは苦戦を強いられており、年初からの販売台数は「ジャガー」が前年同期比26%減、「ランドローバー」も同20%減と大幅に落ち込んでいる。

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