バイエル、シンガポール政府系投資会社が追加出資

独製薬・化学大手のバイエルは16日、米農業化学大手モンサントの買収資金を確保するため、シンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングスに発行済み株式の3.6%に相当する新株を発行し、30億ユーロを調達したと発表した。

1株当たりの価格は明らかにしていないが、発行したのは3,100万株であることから、市場価格とほぼ同水準の96.77ユーロとなる。

バイエルは2016年9月、モンサントを最大660億ドルで買収することで合意。3月にEUの欧州委員会から承認された。同社はさらに増資を実施し、買収資金を調達する計画だ。

テマセクは今回の出資により、バイエルに対する持ち株比率が約4%に拡大する。

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