大手格付け会社の米スタンダード&プアーズ(S&P)は13日、ポーランドの格付け見通しを従来の「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ(強含み)」に引き上げた。信用格付けは「BBBプラス」で据え置いた。
S&Pはポーランドの経済基盤と財政指標の堅固さを指摘し、同国経済が現在のペースで上昇を続け、政府債務残高の対国内総生産(GDP)比が減り続けるなら、今後2年以内に格付けを引き上げる可能性があるとした。
同国のチェルビンスカ財務相は今回の見通し修正を歓迎し、次回の格付け引き上げに期待を示した。
S&Pは今月すでに、ポーランドの今年のGDP成長率予測を従来の3.8%から4.5%に引き上げるとともに、債務残高の対GDP比の見通しを従来の51.8%から49.5%に引き下げていた。
ポーランド中央統計局によると、2017年の政府債務と経常赤字は共に16年より減少した。