スロバキアがチェコの高速鉄道網計画に参加する。ペレグリニ首相が11日、チェコのバビシュ首相との会談後に明らかにしたもので、プラハとチェコ東南部のブルノを結ぶ路線を延長し、ブルノからブラチスラバまでの区間を建設する計画だ。経済、観光分野ともに密接な両国の関係のさらなる強化につなげる。
チェコ政府は昨年5月、高速鉄道網整備計画を閣議承認し、最大6,500億コルナ(256億6,300万ユーロ)を投じる方針を決めた。第1段階となるプラハと独ドレスデンを結ぶ区間の整備には最低10年かかり、全長660キロメートルに及ぶ全路線の開通は最短でも2035年となる観測だが、着工計画はまだ確定していない。
チェコ高速鉄道網はプラハードレスデン区間を経由して、独ベルリンからセルビアのベオグラードに至る汎ヨーロッパ鉄道回廊に組み込まれる計画だ。ブルノーブラチスラバ路線が開通すればスロバキアも同回廊の恩恵を受ける。(1CZK=5.24JPY)