韓国のLG電子は26日、欧州の自動車用照明器具大手ZKW(オーストリア)を親会社LGグループと共同で買収すると発表した。自動車部品事業を強化し、欧州自動車メーカーとの取引を大幅に拡大するのが狙い。買収金額は11億ユーロ強で、同社にとって過去最大となる。
LG電子はZKW株式の70%、LGグループが残る30%を取得する。
ZKWは高機能の自動車照明を手がける企業。VWグループやダイムラー、BMW、ボルボなど欧州の有力メーカーを顧客に持つ。オーストリア、スロバキア、チェコ、中国、インド、メキシコ、米国に事業拠点があり、従業員数は9,000人を超える。
LGグループは自動車部品の分野で2025年までに世界トップ10に入ることを目標に掲げている。ZKWは欧州メーカーとの取引に強いうえ、製品の補完性も高いことから買収を決めた。ZKWを自動車照明分野におけるグループの中核企業とする考えで、ZKWの本社をオーストリアにとどめることを確約している。