カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは4月26日、イスラエルの新興企業イノヴィズ・テクノロジーズと共同で、独自動車大手のBMWグループに自動運転車用ソリッドステート型ライダー(LIDAR)を供給すると発表した。
ライダーは、自動車周囲の状況を画像化するセンサーで、レーザーを照射して対象物までの距離や形状を分析する技術。ソリッドステート型は、全方位を測定する回転機構を持たず、照射角の範囲で自動車周囲の状況を画像化する。
マグナとイノヴィズが供給するライダーは、直射日光や天気の変化などの難しい環境でも3次元の点群データ(3Dポイントクラウド)を生成することができる。
イノヴィズ・テクノロジーズは、2016年1月に設立された新興企業。電気光学、コンピュータビジョン、MEMS(微小電気機械システム)設計、信号処理の分野の優れた専門知識で知られるイスラエル国防軍のエリート技術部門の元メンバーが創業した。