自動車のドアロックシステムを製造する独キーケルトは8日、米国拠点の生産能力を2倍に拡大したと発表した。生産能力の増強により、ロックシステムの需要拡大に対応する。ミシガン州ウィクソムの近郊に新しい生産棟を設け、ウィクソムの既存工場から生産を移転した。ウィクソムにあるキーケルトの北米・中米市場向けドアロックシステムの研究開発センターは既存拠点に残る。
生産能力拡大への投資は250万ユーロ。新しい生産棟の面積は4万1,000平方メートルで、ラッチ(ロックシステム)モジュールの生産規模は、3つの組み立てラインを合わせて年100万ユニットを超える。生産能力の拡大に伴い、従業員30人を新たに雇用する。
ウィクソムの工場は、現地の自動車メーカーにジャストインタイム方式で製品を供給している。現在の従業員数は約120人。米自動車業界の「ビッグスリー」(ゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラー)などを顧客に持つ。キーケルトはNAFTA(北米自由貿易協定)圏では市場シェア25%を確保している。