独自動車大手ダイムラーのモビリティサービス事業子会社ダイムラー・モビリティ・サービス(DMS)傘下のタクシー配車アプリ会社。2009年6月の設立で、2014年9月からDMSの傘下にある。
2018年5月には、ドイツのハンブルク、ポーランドのワルシャワに続き、ドイツの首都ベルリンでも新サービス「マイタクシー・マッチ(Mytaxi Match)」を開始した。
マイタクシーは、欧州のタクシー配車アプリの大手プロバイダーで、アプリのダウンロード数は1,000万回超、登録ドライバーは約12万人を誇る。欧州11カ国および南米2カ国(ペルー、チリ)の70都市以上でサービスを提供している。
2016年7月には、英国とアイルランドで事業展開する同業ハイロー(Hailo)と合併。2017年2月にはギリシャの同業ビート(Beat)を買収した。ビートは南米のチリとペルーでもサービスを提供している。さらに、2017年6月には、ルーマニアの同業クレバータクシー(Clever Taxi)を買収した。
本社はハンブルクに置く。従業員数は、ドイツ、オーストリア、ポーランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、英国、アイルランド、スウェーデン、ギリシャ、ルーマニア、ペルー、チリに約700人を抱えている。
■ 「マイタクシー・マッチ」、ベルリンでサービス開始
ベルリンでは5月3日から、同じ方向へ向かう乗客がタクシーを相乗りできる新サービス「マイタクシー・マッチ」を開始した。利用料金が最大で半額になる利点がある。
これまで料金の高さを理由にタクシーの利用に消極的だった人のタクシー利用を促す効果があり、新しい顧客層を開拓できると見込んでいる。利用できる時間帯は現在、夕方18時から早朝6時までに限定している。
ハンブルクでは、12月にサービスを開始した。ハンブルクでは、利用者の10%超が「マイタクシー・マッチ」を利用しており、うち、約30%でマッチングが成功している。
これまでのところ、乗車時間は平均で4.5分長くなり、迂回などで走行距離は平均1.2キロメートル伸びている。料金は、走行距離に応じて自動計算される。
相乗りの乗客が見つからない場合、サービス開始キャンペーンとして当面、料金の30%をクーポンとして提供している。