ポーランド中央銀行のグラピンスキー総裁は16日、過去最低水準となっている政策金利の据え置きを決めた金融政策決定会合後の記者会見で、金利は中期的に現行水準を維持するとの見通しを示した。同総裁は個人的な見解としたうえで、「2020年までは」現状維持が続く可能性があるとしている。現在、主要政策金利である7日物レファレンス金利は1.5%、ロンバート金利は2.5%、預金金利は0.5%となっている。
グラピンスキー総裁は、「経済や金融に大きく影響を与えるような事態が発生すれば、政策理事会は対応する」と基本姿勢を示したうえで、2年後の政治的、社会的状況を予測することは難しく、「潜在的な貿易戦争が低金利維持のシナリオを揺るがす可能性はあるが、極端な状況に発展するとは思わない」と述べた。
中銀は2015年3月に0.5ポイントの利下げを実施して以来、金利を据え置いている。