リトアニア・ポーランド天然ガスパイプライン、着工へ大きく前進

リトアニアの天然ガスパイプライン(導管)運営会社アンバー・グリッドは24日、ポーランド同業のガスシステムと、両国の天然ガス相互接続管(GIPL)に投資する協定に調印したと発表した。両国及びラトビア、エストニアの費用配分で合意が成り、プロジェクトは着工に向けて大きく動き出した。

GIPLは欧州連合(EU)のエネルギー安全政策に基づいて敷設が計画されているものだ。リトアニアとポーランドのパイプラインを接続することで、バルト3国と他のEU諸国の供給網統合を実現し、バルト海地域の孤立化を防ぐ。

GIPLの全長は534キロメートルで、うち357キロメートルがポーランド領、177キロメートルがリトアニア領を通る。年間輸送能力はバルト3国向けがエネルギー量換算で27テラワット時、ポーランド向けが22テラワット時となる。

EUは、インフラ整備を目的とした「欧州接続ファシリティー」の予算から、GIPLプロジェクトの準備作業に1,020万ユーロを拠出した。建設作業にも2億6,640万ユーロを助成する。

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