ボッシュ―中国に新工場、車載娯楽システムなど生産―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は23日、南京南西の蕪湖市に新工場を開設したと発表した。車載情報娯楽(インフォテインメント)システム、ダッシュパネル、および車載エレクトロニクスと外部のサーバーをつなぐコネクティビティ コントロール ユニット(CCU)を生産する。投資額は約4,000万ユーロ。雇用規模は年末までに約900人となる見通しで、そのうち160人を研究開発要員が占める。

同社の中国事業は速いスピードで拡大しており、昨年の現地売上高は2ケタ増の149億ユーロに達した。同社売上(780億ユーロ)の19%を占めており、ドイツに次いで2番目に大きい市場だ。

中国売上が最も多いのは自動車関連部門で、昨年は前年比およそ25%増の約110億ユーロへと拡大した。白物家電と冷暖房機器事業も好調という。

同社は中国の生産・開発拠点を積極的に拡充しており、昨年の現地投資額は前年比およそ25%増の約8億4,000万ユーロへと拡大した。上海北西の無錫市では同社初の電動車向け48ボルト電池工場を着工。今年は年初に四川省成都の電動工具工場を拡張した。11月には電動車向けの省エネ型ブレーキ倍力装置「iブースター」の生産を南京で開始する。人工知能(AI)研究センターも年内に開設する予定だ。ペーター・ティロラー取締役(アジア太平洋事業担当)は「中国は人工知能の分野で世界トップを目指している。この分野で何事かを発言したい者は中国で活動しなければならない」と明言した。

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