ギリシャのピレウス銀、14億ユーロの不良債権売却

ギリシャ大手銀行のピレウス銀行は5月29日、14億5,000万ユーロ相当の不良債権を米投資会社ベイン・キャピタル傘下のベイン・キャピタル・クレジットに売却することで合意したと発表した。

ピレウス銀は322億ユーロに上る不良債権を抱えている。売却するのは法人向け有担保ローンの不良債権。売却額は明らかにしていない。ギリシャの金融当局、金融安定基金(HFSF)の承認を経て実施する。

ギリシャでは銀行の多額の不良債権が貸し渋りを招き、景気回復の足かせとなっていることから、当局が銀行に不良債権の迅速な処理を求めている。ピレウス銀は今回の取引によって不良債権比率が1ポイント低下し、中核的自己資本比率(CET1)は0.2ポイント上昇するという。

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