ロシア国営ガス会社のガスプロムが5月30日発表した2018年1~3月期決算の純利益は3,716億ルーブル(51億1,000万ユーロ)となり、前年同期から11%増加した。売上高も18%と大幅に増加し、過去最高の2兆1,383億ルーブルに達した。冬の激しい冷え込みを背景に、欧州へのガス販売量が大きく拡大したことなどが理由だ。
主力の天然ガス事業は各地域での販売増を反映し、前年同期比で21%増加した。特に欧州を中心とする市場では、ルーブル建て価格の上昇と販売量の増加により売上高が28%増と大きく伸びた。国内でも販売量が増え、売上高が12%拡大した。フリーキャッシュフローは昨年の2,160億ルーブルのマイナスから260億ルーブルのプラスに転じた。