輸入物価が3カ月ぶりに上昇、4月は+0.6%に

ドイツ連邦統計局が5月30日発表した4月の輸入物価指数は前年同月比0.6%増となり、3カ月ぶりに上昇へと転じた。エネルギーが13.1%上昇したことが大きく、エネルギーを除いた輸入物価は0.9%落ち込んだ。

エネルギーでは原油と石油製品の上げ幅が特に大きく、それぞれ17.4%、14.7%に上った。電力は同9.8%、天然ガスは7.6%、石炭は2.9%だった。

中間材は0.1%増と小幅な伸びにとどまった。鉄鉱石が18.9%、電子部品が10.1%低下したのに対し、リグニン・セルロースは12.9%、粗鋼・鉄鋼・鉄合金は7.9%上昇した。非鉄金属鉱石は5.4%増、非鉄金属は0.9%増だった。

農産物は5.1%下落した。特に天然ゴム(28.3%減)、コーヒー生豆(18.9%減)で大幅に下がっている。

投資財も1.2%下がった。下げ幅は記録媒体で17.8%に上った。

輸入物価の20%強を占める消費財は1.8%下落。下落幅は耐久消費財で2.8%、非耐久消費財で1.5%に上った。

4月の輸入物価指数は前月比では0.6%増となり、こちらも3カ月ぶりに上昇した。エネルギーが4.2%上昇、エネルギーを除いたベースは0.1%増だった。エネルギーでは原油と石油製品が各7.5%、6.8%上昇したのに対し、電力は20.0%下落。天然ガスも1.1%落ち込んだ。

4月の輸出物価指数は前年同月比が0.7%、前月比が0.2%の幅で上昇した。

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