社内・社外の通信にファックスを利用する企業が急速に減少していることが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。それによると、ファックスを「頻繁」ないし「しばしば」利用するとの回答は計62%で、2年前の2016年(79%)に比べ17ポイント減少した。Bitkomのユルゲン・ビファール通信部会長は「企業はデジタル通信がオフィスの日常業務を迅速、簡素、柔軟化することを理解するようになった」との見方を示した。
「頻繁」ないし「しばしば」利用する頻度が最も高いのは電子メールで、16年同様、100%に達した。増加幅が特に大きいのは顧客・従業員ポータルとSNSで、それぞれ10ポイント増加。ポータルは47%、SNSは25%へと拡大した。Web会議・テレビ会議も40%から47%へと増えている。携帯電話・スマートフォンは横ばいの51%だった。顧客の質問に人工知能(AI)が回答するチャットボットはすでに12%が利用している。
アンケートは従業員数20人以上の企業1,106社を対象に行われた。