チェコ中央銀行は27日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、1%とした。利上げは金融引き締めに転じた昨年8月から4回目で、合計の利上げ幅は0.95ポイントに上る。通貨コルナが中銀の想定より値を下げてインフレ率の上昇を招いていることから追加利上げに踏み切った。ロンバート金利(上限金利)も0.5ポイント引き上げて2%とした。公定歩合(下限金利)は0.05%に据え置いた。
コルナの為替相場は中銀予測より1〜3%低い値で推移している。中銀の同日の発表によると、4-6月期におけるユーロ対コルナの平均相場は事前予測より1.35%低い1ユーロ=25.54コルナだった。
インフレ率は昨年10月の2.9%をピークに今年3月は1.7%まで下がったものの、その後は上昇に転じ、5月は中銀目標の2%を上回る2.2%まで上がっていた。
中銀は声明で、今回の利上げは「現状に即した対応」だとした上で、さらなる利上げは議題に上っていないとした。
中銀は昨年8月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を0.05%から0.25%に引き上げた。11月と今年2月にも追加利上げを行い、それぞれ0.5%、0.75%としていた。