化学大手エボニックがトルコで沈降シリカの生産能力拡大

特殊化学大手の独エボニックは29日、トルコ工場の沈降シリカ生産能力を引き上げると発表した。タイヤ業界を中心に拡大する需要を取り込むことが狙い。

イスタンブール近郊のアダパザルにある工場の沈降シリカ生産能力を4万トン拡大する。投資額は千万ユーロのケタ台の前半。2020年から新生産施設の操業を開始する。同工場は現地企業EGE KIMYAとの合弁(Egesil Kimya Sanayi&Ticaret)で、エボニックは51%を出資している。

沈降シリカはタイヤの転がり抵抗を大幅に低減することから、高品質タイヤに用いられている。エボニックはアダパザル工場の生産能力を拡大することで特に南東欧、中東の顧客ニーズに対応する考えだ。

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