ドイツ機械工業連盟(VDMA)は、中国に対し、欧州で中国企業に認められているのと同様の投資条件を中国でも外国企業にも認めるよう求めている。5月に中国を訪問したドイツのアンゲラ・メルケル首相には、中国の市場開放に関する要求リストを託した。また、欧州連合(EU)に対しては、中国との投資協定交渉に注力するよう求めている。
VDMAのティロ・ブロートマン専務理事によると、VDMAがメルケル首相に託した中国の市場開放に関する要求リストでは、◇技術規制の透明性の改善◇中国政府による入札・融資・研究支援への国外企業の参加◇新しいサイバーセキュリティ法の不確実性◇知財権の侵害――などの問題を指摘した。
また、ブロートマン専務理事はEUと中国の投資協定交渉について、具体的な交渉スケジュールを提示するよう求めており、スケジュールの提示により交渉に対する信頼性が高まる、との見解を示している。
