Geospin

地理的な情報(ジオデータ)を収集・分析するソフトウエアを開発しているドイツの新興企業。独フライブルク大学の経済情報学者らが設立したスピンオフ企業で、同社はこのほど、ドイツのベンチャーキャピタルファンドのHigh-Tech Gruenderfondsと自治体系エネルギー会社に出資するThuegaから7ケタ(数百万)の資金を調達した。

内部に豊富なデータを保有している企業は多く、Geospinは、その内部情報と外部データを連携・分析するソフトウエアを開発している。例えば、企業の保有データに加え、天候、渋滞などの交通状況、人口、レストランや映画館の混雑状況など700を超える情報を機械学習により分析し、例えば、電動車用充電スタンドの適切な設置場所、銀行支店の出展場所、駐車場の空いている場所・時間帯などを分析・予測する。

同社は2016年3月の設立で、これまでは自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)、自動車部品大手のボッシュ、電機大手のシーメンス、ドイツ鉄道などとプロジェクトを実施してきた。ボッシュとは例えば、車載センサーにより空いている駐車スペースの情報を収集し、クラウドプラットフォームに送信するプロジェクトで協力した。

今後は、調達した資金を活用してソフトウエアの市場投入を目指す。ハンブルクに新しいオフィスを開設し、従業員数も増やす計画。

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