スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは20日、米サウスカロライナ州のチャールストンに建設した新工場の操業を開始した。同社にとって初の米国工場となる。同工場の生産能力はフル稼働で年15万台。米国市場向けのほか、輸出用の車両も生産する。
同工場では、2018年秋からボルボ・カーズのプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」をベースにした中型スポーツセダン「S60」を生産する。2021年からは大型SUV「XC90」の次世代モデルも生産する。
新工場への投資は約11億米ドル。従業員数は、年内に差し当たり1,500人を雇用する計画で、今後数年で約4,000人に増える予定。新工場には、研究開発(R&D)、調達、品質、販売などの従業員300人が勤務することができるオフィス棟もある。
ボルボ・カーズは現在、欧州に完成車工場2カ所、エンジン工場1カ所、中国に完成車工場3カ所、エンジン工場1カ所を持つほか、インドとマレーシアにそれぞれ組み立て工場を持つ。