ジャガー・ランドローバー、スロバキア工場へ生産移管

インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)はこのほど、オフロード車「ディスカバリー」の生産をイングランド中部のソリフル工場からスロバキアのニトラ工場へ移管すると発表した。英国が欧州連合(EU)から離脱すると、EU域内市場への完成車の輸出やEU諸国からの部品の輸入に関税がかかるため。今回の決定を受け、同工場では数百人規模の人員削減が実施される可能性があると見られている。

JLRを巡っては、4月にソリフル工場で約1,000人を削減する計画が明らかになったばかり。英国では、EUからの離脱を控えた先行き不安やディーゼル車への課税強化を背景に、販売台数が大きく落ち込んでいる。

なお、JLRは次世代「レンジローバー」は英工場で引き続き生産する計画。次世代モデルには電気駆動車も含まれている。

「ディスカバリー」の生産を移管するニトラ工場は2016年に開設した。

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