BaSS

ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学と中国・上海の同済大学による自動車用電池の試験方法や標準化に関する共同プロジェクト。パウチ型セル(ラミネート型セル)の部品開発や、形状・安全試験の標準化などに取り組む。

自動車用電池は現在、様々な形状のセルが販売されている。また、国によってさまざまな試験方法が定められているため、メーカーにとっては各国の試験方法に対応するための開発時間がかかり、コストも上昇する問題がある。

また、電気駆動車の性能を向上させるため、車載電池は今後さらに小型が進み、エネルギー密度が高くなることが予想される。

このような背景から、同プロジェクトでは、薄型化・省スペース化に利点のあるパウチ型セル(ラミネート型セル)について、個々の電池セル、複数のセルが連結した電池パック、電池システム全体の安全性の試験方法の標準化に取り組む。また、安全性を高めるための生産方法や安全システムも研究する。

同プロジェクトでは、標準化により、電池の開発サイクルが加速するとともに、コスト負担が軽減されるため、標準化の取り組みは、電気駆動車の性能向上や低価格化にも寄与すると見込んでいる。

実施期間は2018年4月~2021年3月まで。ドイツ連邦教育研究省(BMBF)がプロジェクト予算(100万ユーロ)を支援している。

同プロジェクトでは、規格の策定などに携わるドイツ技術者協会(VDI)と独電気・電子・情報技術産業連盟(VDE)とも協力する。

上部へスクロール