ギリシャ議会は14日、EUから追加の金融支援を受けるために必要な財政改革法案を賛成多数で可決した。これによって月内に開かれるユーロ圏財務相会合で追加融資が承認される見通しだ。
債務危機に陥ったギリシャは2015年、EUから総額860億ユーロに上る第3次支援の実施を取り付けた。融資はギリシャが約束した財政再建策を実行しているかどうかを見極めながら、段階的に実施することになっている。
今回の財政改革は、財政再建の進捗状況に関する最後の4回目の審査をパスするために必要なもの。同法案には追加の増税、年金削減などが盛り込まれている。
ギリシャへの金融支援は8月に終了する予定。ユーロ圏は21日に開く財務相会合で、最後の審査を行う予定。法案可決によって、約120億ユーロの追加融資が認められるほか、支援脱却後の債務軽減策も決まる見込みだ。