英自動車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は11日、SUV(スポーツタイプ多目的車)「ディスカバリー」の生産を英ソリフル工場からスロバキアの新工場に移管すると発表した。世界的な事業再編に伴う長期的な生産戦略に基づくもので、ソリフル工場は次世代電気自動車(EV)生産の中核を担うことになる。
JLRは年末にスロバキア・ニトラ工場の操業を開始する予定。2016年の段階でディスカバリーをニトラで生産する方針を示していたが、ソリフル工場も並行して生産を継続するとみられていた。
JLRでは2020年から全モデルでEVを展開する計画で、ソリフル工場はEV生産の中心に位置付けられる。ただ、人員削減は避けられないもようで、先月に発表した1,000人に加え、さらなる減員を実施することになる。