エボテック―感染症治療薬開発でサノフィと提携―

医薬品開発の独エボテック(ハンブルク)は18日、感染症治療薬の開発で仏製薬大手サノフィと提携合意したと発表した。既存の医薬品が効かない多剤耐性菌が医療の大きな脅威となっていることから、既存の抗菌薬に耐性を持つ菌にも効果のある新薬の開発を目指す。

エボテックはサノフィの感染症治療薬開発部門を統合する。これに伴い初期段階の開発プログラム10件強と研究開発要員100人を引き受ける。

まずは多剤耐性菌、結核、マラリアに照準を合わせて開発を進める。サノフィから前払い金6,000万ユーロをはじめとする財務支援を受ける。サノフィは開発、製造、商業化に関するオプション権を持つ。

今回の提携では、他の製薬会社やバイオ企業、研究機関、財団などとオープンに協業することも視野に入れている。これにより研究開発を加速する考えだ。

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