独メーカーの28%が3Dプリンター利用

独メーカーの28%が3Dプリンターを利用していることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)の企業アンケート調査で分かった。2016年に比べると8ポイント増えており、裾野は着実に広がっている。Bitkomもアッヒム・ベルク会長は3Dプリンターを、低賃金国に流出した製造工程をドイツに取り戻すまたとないチャンスだと強調した。調査は従業員数100人超のメーカー553社を対象に行われた。

3Dプリンターの用途で最も多かったのは鋳型や金型の作成で、34%が利用していると回答した。これに交換部品(32%)、実物モデルの作製(23%)、テスト用モデルの作製(12%)が続いた。

3Dプリンターを「大きな変化をもたらす画期的な技術」とみる企業は70%に上った。そのうちの49%は10年以内に大きな変化をもたらすと予想している。ベルク会長は、3Dプリンターは現在、従来型製造方式を補完する製造方法に過ぎないが、将来的には主流の生産方式に発展する可能性を秘めているとの見方を示した。

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