日立造船―独機械大手に電子線エミッタ供給―

日立造船は22日、独ボトリング機械大手クロネスの飲料無菌充填システム、「コンティピュア・アセプトブロックE」の電子線滅菌システムに同社製ノズル型電子線エミッタが採用されたと発表した。エミッタ12本を供給する。コンティピュア・アセプトブロックEは今後、クロネス製電子線滅菌システムの標準機として販売される予定のため、日立造船はエミッタを継続供給することになる。取引金額は明らかにしていない。

飲料業界ではこれまで、PETボトル容器やボトル成型前のプリフォームを滅菌するために、化学品である過酸化水素ないし過酢酸を滅菌剤として使用してきた。エミッタ搭載のクロネス製コンティピュア・アセプトブロックEでは、加速した電子をプリフォームに照射して病原体を無害化する。エミッタはエネルギー効率が高く、電子線滅菌システム全体の消費電力を低減することができる。

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