アウディ城下町が空飛ぶタクシーのモデル都市に

ドイツ政府と自動車大手アウディ、航空宇宙大手エアバスおよびアウディの本社所在地インゴルシュタット市は20日、同市を空飛ぶタクシーのテスト地域とすることで基本合意した。大都市では道路や鉄道を拡張する余地が限られていることから、空中移動を実現することで渋滞を緩和。都市生活の質を引き上げる考えだ。

インゴルシュタットは欧州連合(EU)プロジェクト「アーバン・エア・モビリティ」を実施する。アウディとエアバスは路上と空中をともに移動できる完全自動運転の電気自動車コンセプト「ポップアップ・ネクスト」を開発しており、3月のジュネーブ・モーターショーでは展示を行った。

アンドレアス・ショイアー連邦交通相はベルリンの首相官邸で行われた調印式典で、「空飛ぶタクシーは新しい次元のモビリティへの離陸を意味する。都市や人口密集地帯での病人輸送などまったく新しい可能性を切り開く」と述べ、都市交通での利用実現に意欲を示した。

上部へスクロール