ポーランド石油・ガス大手の国営PGNiGは6月27日、米国の2社と液化天然ガス(LNG)の購入契約を結んだと発表した。契約期間は20年で、1,000億立方メートル以上の米国産LNGを輸入する。
契約したのは米国のポートアーサーLNGとベンチャーグローバルLNGの2社。両社はメキシコ湾で2つのLNGターミナルを建設中で、それぞれ2022年と23年に完成の予定だ。
ポーランドは2022年までにロシアからの天然ガス輸入を打ち切る方針で、輸入先の多角化に努めている。PGNiGは昨年11月に米国のサビーネパスLNGターミナルと5年間の供給契約を結んだほか、国営ガス会社ガスシステムはノルウェー産ガスを年間100億立方メートル輸送する「バルチック・パイプ」の敷設プロジェクトに参加している。