エストニア国鉄、フィンランド社に鉄道システムを発注

エストニア国鉄は6月29日、鉄道システムを手がけるフィンランドのミプロに、運行管理システムと信号システムの近代化業務を1,650万ユーロで発注した。首都タリンを擁するハリュ県の西部地域を走る3路線、全長80キロメートル区間が対象となる。2021年末までに完工する予定だ。

近代化されるのは、◇タリン・ケイラ・パルディスキ線◇クローガ・クローガランド線◇ケイラ・リーシペレ線――の3路線だ。エストニア国鉄はプロジェクトを通じて、運行の効率化と安全性向上、高度な自動化を図る。

近代化入札は昨年秋に実施されたが、応札した他の企業連合が異議を申し立てたため、契約が遅れていた。財務省入札監査委員会や地域裁判所など当局が入札手続きに不備はなかったと判断し、ミプロの落札が正式に決まった。

なお、エストニア国鉄によると、契約額は入札前の予定よりも1,060万ユーロ安くなった。余剰資金は複線化やプラットホーム建設など、他のインフラ整備計画に振り向ける。

ミプロは1980年の創業で、鉄道システムと水質管理システムを手がける。エストニアからの受注は今回が初めてだ。

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