独自動車大手のダイムラーは2日、燃料電池と車載電池を組み合わせたプラグインハイブリッド車のコンセプトモデル「スプリンター・Fセル」を公開し、軽商用車部門のメルセデスベンツ・バンが展開する電気駆動モデル戦略「eDrive@VANs」のラインアップを拡充すると発表した。「スプリンター・Fセル」は、水素燃料の充填に加え、車載電池の充電が可能で、長距離走行が可能になる。
コンセプト「スプリンター・Fセル」は、床下に水素タンク3個を配置している。水素燃料計4.5キログラムを貯蔵することができ、航続距離は約300キロメートルとなる。さらに長距離の走行が必要な場合には、車両後部に水素タンクを一つ増やし、航続距離を最大500キロメートルに伸ばすことができる。リチウムイオン電池だけで最大30キロメートルを走行することができる。電気モーターの最大出力は147kW、最大トルクは350Nm。
メルセデスベンツ・バンは、9月にドイツのハノーバーで開催される商用車見本市(IAA)の後に、純粋な電気駆動の中型バン「eヴィトー」を市場投入する。2019年には純粋な電気駆動大型バン「eスプリンター」を発売することを計画している。