カナダ・オーストリア系自動車部品大手のマグナ・インターナショナルは6月28日、イタリアの自動車用照明メーカー、オルサ(Olsa:Optical Lighting Systems Automotive)を買収すると発表した。取引規模は約2億3,000万ユーロ。すでに買収契約に署名している。当局の認可などを経て、年内に買収手続きが完了する見通し。
オルサは、ヘッドランプ、テールランプなどの外装用照明器具を生産している。今回の買収は、自動車用照明における電子部品の増加やスタイリングで差別化を図りたい自動車メーカーの要求が高まっていることが背景にある。マグナはオルサの買収により、自動車用照明のデザイン、エンジニアリグ、生産事業に参入する。
オルサは、イタリアのトリノに本社を置く。従業員数は約2,500人。イタリア、ポーランド、ブラジル、中国、メキシコに工場を持つ。2017年の売上高は2億4,200万ユーロだった。フォルクスワーゲン(VW)グループ、BMWグループ、ダイムラー、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)などを顧客に持つ。