独自動車部品大手のボッシュは6月27日、ベンチャーキャピタル(VC)子会社ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル(RBVC)の設立10周年の祝賀会で、中国の上海に新オフィスを開設したと発表した。
RBVCはすでに、シュツットガルト、フランクフルト(以上、ドイツ)、テルアビブ(イスラエル)、サニーベール(米カリフォルニア州)に拠点があり、上海オフィスは5カ所目となる。
RBVCのインゴ・ラメゾール社長は上海オフィスの開設について、「世界で最もダイナミックな市場で存在感を示す」とコメントした。また、「中国では毎日、興味深い製品やサービスを提供する技術系の新興企業が設立されている」と述べ、「現地オフィスの開設により、そのような状況の中でさらに積極的に活動することができる」と説明した。
ボッシュによると、RBVCは、新技術や新サービスを提供する新興企業に投資する際に、ボッシュ・グループの事業モデルとの適合性も判断材料としている。特に、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、自動運転、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)、ブロックチェーンの分野に注目しているという。RBVCは現在、世界で35を超える新興企業に出資している。