ミュンヘン空港ではドイツ初のカーボンニュートラル空港となることを目指し、空港荷物運搬車(豆タグ)の電動化を進めている。これに伴い約1年半前から電動豆タグのワイヤレス充電(電磁誘導方式)を試験運用したてきところ、充電性能や機能性、安全性に全く問題がないことが判明した。
ワイヤレス充電は、構内道路と車両床下に取りつけられた電磁コイルを通して給電するもの。ミュンヘン空港と充電装置メーカーのIntisによると、充電効率は従来のケーブル給電とほぼ同じという。送電コイルは構内路面下に埋め込まれており、他の車両の走行を妨げない。充電は、豆タグがコイルが埋め込まれた位置に停車すると自動的に開始される。
今回の試験運用の結果を受け、Intisではワイヤレス充電システムの量産を視野に入れている。