独自動車大手のBMWは、中国で値上げを実施する。米国が中国製品への関税を引き上げたことへの対抗措置として、中国が米国産の自動車への関税を40%に引き上げたため。同社の広報担当者が9日、ミュンヘンで明らかにした。
BMWは米サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場でSUVの「X」シリーズ(「X3」~「X6」まで)を生産しており、中国へも輸出している。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、BMWは2017年に米国で生産した「X」シリーズのモデル9万台を中国へ輸出している。なお、中国では5月から「X3」の生産を開始したため、当該モデルの米国から中国への輸出台数は減少する見通し。
『オートモビルボッヘ』紙によると、2017年におけるBMWの中国向け輸出台数は、欧州からが7万台、米国からは9万台。現地生産は40万台だった。