ドイツ機械工業連盟(VDMA)は15日、中国の不当な助成政策は同国市場でも輸出市場でも公正な競争をゆがめているとして、欧州連合(EU)に対しこれまで以上に踏み込んだ措置を取るよう要求した。ウルリヒ・アッカーマン貿易部長は、反ダンピング・反補助金措置などこれまでの対抗措置では十分な効果が得られないと指摘。世界貿易機関(WTO)のルール改正に他の加盟国と共同で取り組むよう促した。
背景には世界の機械市場で中国メーカーの存在感が高まっていることがある。中国の機械生産高は昨年、ダントツの9,100億ユーロを記録。ドイツは2,740億ユーロにとどまった。世界の機械輸出市場に占めるシェア(2016年)をみても、中国は13%に達し、ドイツ(16%)に次ぐ2位に付けている。