独エネルギー水道産業連合会(BDEW)が10日発表した1-6月期の国内発電統計(暫定値)によると、再生可能エネルギーの発電量は前年比10%強増の約1,180億キロワット時(kWh)へと大きく拡大した。二酸化炭素(CO2)の排出量が特に多い石炭発電と褐炭発電の合計は10%減の1,140億kWhへと後退。再生エネは石炭・褐炭を初めて上回った。
上半期の国内発電総量は3,246億kWhで、前年同期(3,285kWh)を1%下回った。電源別のシェアをみると、再生エネは32.5%から36.3%へと3.8ポイント拡大。褐炭は22.9%から22.5%、石炭は15.6%から12.6%へと落ち込んだ。天然ガスも13.5%から12.3%へと低下している。原子力は10.2%から11.3%へと上昇した。
再生エネの内訳をみると、シェアが最も大きかったのは陸上風力発電で14.7%(前年同期12.5%)に達した。2位以下は太陽光が7.3%(同6.7%)、バイオマスが7.1%(6.9%)、水力が3.3%(2.9%)、洋上風力発電が2.9%(2.7%)、ゴミが0.9%(0.9%)だった。