製薬リヒター、スイス同業の不妊治療薬の米販売権取得

ハンガリー製薬大手リヒター・ゲデオンは先ごろ、スイス同業ファーティリティ・バイオテックAGから不妊治療薬ベンフォラに関する知的所有権、関連研究及びデータを取得することで合意したと発表した。これにより既存の欧州を含む世界20カ国以上に加え、米国でも同製品を販売することが可能となる。取引額は明らかにされていない。

リヒターは2016年6月に女性用不妊治療薬を開発するスイスのフィノックス・ホールディングを1億9,000万スイスフランで買収。米国以外の20カ国以上におけるベンフォラの販売権を取得していた。

米国に関しては、フィノックスの創業者で前社長のウィリー・ミヘル氏が過半数を持つファーティリティ・バイオテックに権利が移っていた。その際の取引額は500万スイスフランだった。

ベンフォラは卵胞発育を促すホルモンのr-hFSHを含有しており、体外受精の際に卵巣刺激を目的として利用される。注射器は1日1回の使い捨てとなっており自己管理が可能だ。

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