チェコ統計局(CSU)が9日発表した5月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月比で1.4%増加し、2カ月連続のプラスとなったものの、上げ幅は前月から4.1ポイント縮小した。前月比(物価・季節調整値)では2.9%増加した。新規受注高は前年同月比で9.5%の増加となった。
鉱工業生産の増加(前年同月比)に特に貢献した業種は電気・ガス・スチーム・空調(3.8%増)、コンピューター・電子・光学機器(9.4%増)、金属加工品(2.4%)。飲料(13%増)、その他の製造業(8.8%増)、鉱業(6.3%増)、ベースメタル(5.2%増)、衣料品(5%増)も堅調だった。
一方、主要産業の自動車が1.3%落ち込んだほか、基礎医薬品・医薬品製造(9.2%減)、機械・設備(0.7%減)が足かせとなった。皮革加工(28.8%減)も縮小幅が大きかった。
5月の税込平均賃金は名目ベースで前年同月比8.5%増の3万5,751コルナ(約1,380ユーロ)だった。(1CZK=5.03JPY)