BMW、米国産モデルを中国で値上げ

独自動車大手のBMWは米国工場から出荷しているSUVモデルのうち、「X5」と「X6」を中国で値上げする。ロイター通信が7月29日付けで報じた。

BMWの広報担当者はメールでロイター通信に対し、7月30日から4~7%値上げする方針を明らかにした。米国による関税引き上げの対抗措置として、中国政府が7月初めに米国製品に対する関税を引き上げ、自動車の関税率を40%としたことに対応する。

BMWの広報担当者は値上げについて、「BMWは自由貿易を支持しているが、市場の変化に対応しない訳にはいかない」とコメントしているという。

ただ、値上げ率は4~7%にとどめており、コスト負担の大部分はBMWが負担するもよう。中国で激しさを増す高級車市場の競争に配慮したものと見られている。

BMWは米サウスカロライナ州のスパータンバーク工場でSUVモデルの「Xシリーズ」を生産している。米国製のXシリーズのうち2017年は約10万台を中国に輸出した。なお、「X3」は中国でも生産している。

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