独自動車部品のコンチネンタルは7月30日、米カリフォルニア大学バークレー校の人工知能(AI)の研究グループ「バークレー・ディープドライブ(BDD)」と5年間の協力契約を締結したと発表した。今回の提携では、自動車におけるAIの処理速度向上、安全性が重視される用途におけるAIシステムの保護に重点を置く。また、AIに関する研究成果の迅速な実用化を中核目標としている。
当初は、AIのアルゴリズムの試験とAIの速度向上の2分野で協力を開始する。BDDはAIシステムの信頼性を試験するための方法を開発するほか、メモリ効率の良い方法でAIを稼働させ、速度を加速・最適化する研究に取り組む。
コンチネンタルはAI研究を強化しており、米半導体大手のエヌビディアや中国のインターネット検索大手の百度(バイドゥ)、英オックスフォード大学、ドイツ人工知能研究センター(DFKI)、インド工科大学マドラス校 などと協力している。2018年5月には、コンチネンタルの運転支援システム事業部門がハンガリーのブタペストに機械学習・深層学習のコンピテンスセンターを開設した。