サイバー攻撃対策ソフト開発のアクロニス(スイス)は3日、提携していたブルガリア同業のTソフトを買収したと発表した。欧州事業を強化するグループ戦略に沿うもので、開発力向上に向け、今後3年で5,000万米ドル(4,314万ユーロ)を投じる。
アクロニスは2012年以来、Tソフトに開発業務を委託してきた。買収を通じてノウハウを吸収し、グループの開発能力を高める。
今後3年の投資を通じ、Tソフトを欧州におけるサイバー攻撃対策ソリューションの主要研究開発拠点に育てる。従業員数も最大300人に引き上げる。ブルガリアでウェブ・品質保証チームを立ち上げる計画もある。
アクロニスは2003年の創業で、本社をスイスに、事業統括センターをシンガポールに置く。
Tソフトは2005年設立で、ソフトウエアのテストサービスを提供する。ソフィアに本拠がある。