三菱ケミカルは21日、欧州、米国で半導体関連サービス事業を展開する独クリーンパート・グループを買収することで独投資ファンドのドイチェ・ベタイリグングスと合意したと発表した。半導体メーカー向けサービスをグローバル化する考え。10月をめどにクリーンパートの全株式を譲り受ける。買収金額は明らかにしていない。
クリーンパートは1998年の設立で、西南ドイツのアスペルクに本社を置く。従業員数は419人。欧州、米国で半導体メーカー向けに半導体製造装置の精密洗浄やコーティングサービスを提供している。
三菱ケミカルは子会社の新菱を通して同様の事業を主に日本やアジアで展開している。クリーンパートを傘下に収めると、事業地域を大幅に拡大できるほか、クリーンパートの欧米拠点と顧客ネットワークを活用して半導体業界へのアクセスを強化できる。