英老舗百貨店ハウス・オブ・フレイザーが破綻、スポーツ用品大手が買収

英国の老舗百貨店ハウス・オブ・フレイザーが経営破綻し、10日に会社更生手続きに入った。これを受けて、英スポーツ用品小売り大手のスポーツダイレクト・インターナショナルが同日、ハウス・オブ・フレイザーを買収すると発表。ハウス・オブ・フレイザーは同社の傘下に入り、再建に取り組むことになった。

スポーツダイレクトはハウス・オブ・フレイザーの株式11%を保有している。残る全株式と全ての店舗、ハウス・オブ・フレイザーのブランド名使用権などを9,000万ポンド(約127億円)で取得する。

ハウス・オブ・フレイザーは1849年創業の老舗百貨店。英国とアイルランドで事業を展開してきた。しかし、ネット通販の普及やディスカウントストアの台頭などで販売が低迷して経営が悪化し、6月に59店舗のうち31店舗の売却を柱とするリストラ策を発表。また、中国企業の出資による救済を計画していた。しかし、同出資が実現に至らなかったため経営に行き詰まり、破綻に追い込まれた。

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