スロバキア失業率がわずかに悪化、2カ月連続で上昇

スロバキア労働社会家族省が20日発表した2018年7月の失業率は5.47%となり、前月比で0.04ポイント上昇した。前年同月比では1.23ポイント低下した。失業率が前月比で悪化したのは2カ月連続。同省は季節的要因によるものとみている。

労働社会家族省のオンドゥラシュ次官は、「夏は求人数があまり増えないなどの事情で失業率が悪化しやすい」と説明し、労働局からの報告を基に、失業者のうち9月から就職する人の数が「比較的多い」として、今後好転するという見方を示した。また、新卒者8,500人のうち7月に就職先を見つけた人は1,000人だったが、「大卒者の求人が増えており、秋までの新卒者就職率は昨年並みの80%かそれ以上になる」と楽観視している。

一方でウニクレディト現地子会社のアナリスト、コルシュニャク氏は、「雇用のミスマッチ(求人・求職側のニーズの違い)が原因」とみる。地域レベルでみると、ミスマッチの傾向がさらに強まり、求人があるのにもかかわらず失業率が下がらないという現象が起きていると分析している。

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