独ユーリッヒ研究所、全個体電池の充電時間を大幅に短縮

ドイツのユーリッヒ研究所はこのほど、全個体電池の充電時間を大幅に短縮することに成功したと発表した。従来は充放電の電流が弱く、フル充電に約10~12時間かかっていたが、充放電の電流を10倍強くすることに成功し、1時間以内にフル充電できるようになったという。

研究チームは、アノード、カソード、電解質の部材をすべて様々なリン酸化合物を使って生産し、各部材の化学的、機械的相性を改善した。Cレートは3C(約50mAh/g)を超えた。

最初の試験では、500回を超える充放電後も電池セルは安定した状態を保ち、残存充電容量も84%超を維持できた。

上部へスクロール