独イービーエム・パプスト、中国に新工場

冷却ファンやブラシレスDCモーター(BLDC)、空調用ファンなどを製造するドイツのイービーエム・パプスト(ebm-papst)はこのほど、中国・陝西省の省都西安市の近郊で新工場の鍬入れ式を行った。2019年夏からアジア市場向けにファン製品を生産する。

同社は中国ではすでに上海に工場を持つ。新工場の建設により、アジア市場における同社の製品の需要拡大に対応するとともに、事業の国際化を推し進める。西安市は人口約1,200万人の大都市で、人材が確保しやすく、交通・物流インフラが整うことが新工場建設の決め手となった。将来は、インドネシア、フィリピン、タイなど開発国から産業国への移行期にある新興市場にも製品を輸出していく計画であり、特に東南アジア諸国連合(ASEAN)に注目している。

同社は1996年から中国に進出しており、現在は同国に従業員1,800人を抱えている。上海の自由貿易試験区(外高橋保税区)にある中国事業本部は、アジア市場向け製品の開発機能も持つ。工場は上海の南匯区にあり、さらに、香港と青島にも拠点を持つ。

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